光は電磁波の一種であり、物体にあたると跳ね返る性質がある。遠い昔の紀元前のころ、光の反射を利用して暗い部屋に外の景色を投影する装置が東部地中海地方に存在していたという。そのカメラ・オブスキュラと呼ばれ[…]
[第1章] 基本を理解する ~そもそも写真はどうして写るのか~
[第1章-2] シャッター速度を知る
写真の仕組みを知るための1つ目の重要なキーワードがシャッター速度である。シャッター速度とは感光材料に光が当たる時間を表す。感光材料はフィルムカメラであればフィルム、デジカメであればセンサーが該当する。[…]
[第1章-3] 絞りの役割
シャッター速度がレンズを通った光が感光材料に当たる時間であるのに対して、レンズを通る光の量を調節する機構が『絞り』だ。ビデオカメラでは英語のアイリスという用語を使うが、日本における写真用語としては『絞[…]
[第1章-4] 被写界深度のコントロール
絞りの調節は明るさの調節だけでなく、ピントの合う範囲(被写界深度)を調節するという意味合いもある。旅行先で記念写真を取るような場合、人物と背景の景色の両方にピントを合わせるには、距離関係などにもよるが[…]
[第1章-5] シャッター速度と絞りを組み合わせる
一般的に、カメラは人間の目ほどは優秀にできていない。人間の目は暗い場所では瞳孔を開いて明るく見ようとするし、脳での補完も手伝って、地球上のほとんどの場所で『適正な明るさ』で物を見ることができる。 カメ[…]
[第1章-6] 適正露出について考える
『適正露出』とは、あえて乱暴な言い方をすれば、人間の目で見た明るさを写真で再現するために必要な量の光を感光材料に当てることを言う。光の量が足りなければ『アンダー(露出不足)』、多ければ『オーバー(露出[…]
[第1章-7] ISO感度とは
ここまでシャッター速度と絞りについて学んできたが、感光材料自体の感光特性を表すのがISO(イソ、アイエスオー)感度だ。現在売られている一般的なフィルムは1段ごとに、ISO100、ISO200、ISO4[…]
[第1章-8] カメラ本体の選び方
写真を自分の意図した通りに撮影するには、カメラやレンズのメカニズム、露出の仕組みについて理解することが重要である。現在売られているデジタルカメラのほぼ全ての機種では、ピント合わせはもちろん、露出や色な[…]
[第1章-9] レンズを選ぶ
カメラがレンズとフィルムを固定しておく『箱』だと考えれば、レンズは写真の描画を決める絵筆のようなものだ。予算に応じて、できる限り良質のレンズを選びたい。レンズは大きく分けて焦点距離を変化させられるズー[…]
[第1章-10] フィルムを選ぶ
写真用フィルムには、ポジフィルム、ネガフィルム、モノクロフィルムがある。デジタルカメラの普及でいくつかのメーカーはすでにフィルム販売から撤退してしまったが、フジフィルム社やコダック社のフィルムなら、近[…]