[第6章-5] EOSムービーの弱み

下手な業務用ビデオカメラ以上の画質を誇り、TVCMや映画撮影でも使われる機会が増えているデジカメ動画(EOSムービー)だが、ビデオカメラと同等の使い勝手があるわけではなく、得意不得意がある。ズームやAFを生かした“TV的”な映像よりも、“映画的”な映像の方が得意である。下記に記載しているのは、この分野で代表的なCanon EOSシリーズの場合である。

100万円以下の業務用ビデオカメラより得意な場合が多いこと
・暗い場所でも低ノイズ
・浅い被写界深度を生かした絵作り
・レンズ交換による絵作りのバリエーション
・小型、軽量(EOS7D、Kissシリーズなど)

・100万円以下の業務用ビデオカメラより不得意な場合が多いこと
・絵柄により、写真用の高解像度センサー使用によるモアレ発生
・ある程度カスタマイズできるが、彩度やコントラストが高い(一般的に動画の世界ではデメリット)
・動画撮影中のAF、ズームは実用的ではない
・撮影現場で一般的な他の業務用映像機器との連携が考慮されてない

この章の最後の締めとして伝えたいのは、動画は編集して初めて完成するということ。旅行などでビデオカメラを持ち出して大量に撮影してきたはいいものの、撮ったままほとんど見ることがないという人が多いという。

以前は動画を扱うには高価な特別仕様のPCが必要だったが、昔とは比較にならないほど高性能になった現在の一般的なPCであれば、動画編集はそんなに大きな負担のかかる作業ではない。せっかく撮った動画は編集して作品として仕上げる作業も、ぜひとも経験してみてほしい。