[第6章-4] スチールとムービー、用語の違い

デジカメもビデオカメラも同じく“撮影”をするための機器であるため、露出やホワイトバランスなどの考え方は基本的に同じである。一部に同じようでも細かな違いがあるので、代表的なものを下記に記述する。

・アイリス
スチールカメラでいう絞り。F2.8、F4、F5.6など表記方法などは同じである。解放のことはオープン、スチルカメラにはないが絞りを完全に閉じることをクローズという。

・シャッター速度
スチールカメラと基本的には同じで、速くすれば暗く、遅くすれば明るくなる。但し、一般的な動画は1秒間に30枚程度の静止画でせ構成されているので、1/30秒より遅くすることはしない(できない)。あまり速くしすぎると映像の動きの滑らかさがなくなり不自然になる場合があるので、1/30?1/100秒くらいの間で使う。蛍光灯下ではフリッカーと呼ばれるチラツキが映る場合があるので東日本では50Hzの倍の1/100、60Hz地域では1/60秒に設定しないとならないなど、スチルカメラより自由度は少ない。そのため、光量を抑えるNDフィルターが内蔵されてる場合がある。

・ゲイン
電気的に映像を明るくする機能。デジカメのISOに相当するが、ゲインはあくまで相対値である。ゲインを使用するとノイズが発生するため、なるべく使わないのが一般的。一部の機種には標準より暗くするマイナスゲインという設定もある。

・ゼブラパターン
デジカメには一般的にはないが、多くの業務用ビデオカメラにはゼブラパターンを表示する機能があり、この機能を使えばより正確に露出を決定することができる。ビデオカメラでは、画面上に映し出される映像の明るさをIREという尺度で表す。モニターで映し出せる最低の明るさ(黒)がIRE0%。一番明るい部分がIRE100%というように百分率で表す。ゼブラパターンをIRE100%警告にしておいて、被写体の上にゼブラがほとんど出ないように明るさを調節する。上級者でIRE70%警告を使うことも多い。IRE70%というのは、もっとも再現性がいい明るさであり、人の顔をこのあたりにしておくと美しく見える。