[第5章-8] 空には1つの太陽、ライティングもシンプルに

ライティングをする場合、光源の数が増えれば増えるほどコントロールが難しくなる。入門者やライティングを知らない人がライティングしようとすると、大抵は影の方向がぐちゃぐちゃで、光源の数だけ写り込みがあり、およそ写真として品質が低い場合がほとんどある。

太陽光の話を思い出してほしい。適切な場所に適切な光源があれば、例え1灯でも写真として高品質な写真はいくらでも撮ることができる。むしろ、中途半端に凝った多灯ライティングよりは、本当に必要な光だけを使ったほうが良い場合が多い。レンズの基本が50mmだとしたら、ライティングの基本は1灯ライティングにあると言えるだろう。

レフ版を駆使してもどうにもならない場合の最終手段に2灯目を使う・・・くらいの考え方で丁度良い。ライティングはカメラ同様、時代により変化していくものである。しかし、世の中の大抵の商品撮影やモデル撮影では、今も昔も、せいぜい2灯~3灯程度あれば十分事足りるということを知っておくと、余計な遠回りをしなくて済むだろう。