言葉遊びに思うかもしれないが、実際のところ、写真は『被写体そのもの』が記録されているわけではない。そんなカメラはSFの世界にしか存在しない。
では、写真には何が記録されているか? というと、何らかの光源から発せられた光が被写体に当たり、レンズに向けて『反射したきた光』である。もしくは、ステンドグラスや車のウィンカーなどのように『被写体自身から発せられた光』が記録されているケースである。
上記は人間の目の仕組みと同じだ。我々が普段、リンゴやボールペンを『見ている』ように思えても、実際にはリンゴやボールペンを人間は直接『見る』ことはできない。人間にそんな能力はない。真っ暗な所では人間は何も『見る』ことができないのが証拠である。
我々はリンゴやボールペンに当たって反射した光を見ている。そのことを世間では一般に『見る』と表現するのだが、ライティングに取り組む者は、まずこの理屈を知っておかなければならない。