[第4章-6] デジカメ画像の保存方法

デジカメでもフィルム同様、不要なカットはどんどん捨てていくのが基本である。パソコンに取り込んでから、ビューワーソフトなどで大き目のサムネイル表示などにして、キーボード操作でどんどん消していく。但し、写真というのは歴史的な価値が後で出てきたり、しばらく“寝かして”おいた方が良い場合もあるので、捨てるものと捨てないもののバランスも重要である。

デジタルデータはフィルム以上にデータ消失のリスクは高い。フィルムであれば、撮影した像は物理的に残っているので、巻き取り前に裏蓋を開けてしまうなどの大きなミスがない限りは、滅多なことで写真が完全に消失するということはない。デジカメのデータは簡単に削除できるせいで、消失意外にも自分の誤操作や、判断ミスにより削除してしまうこともある。しばらくして、削除した本人がそれに気づくことになる。

しかし、デジタルデータの場合はどうだろうか。粗悪なメモリーカードやデジカメの不調により、撮影中に急にデータの読み書きができなくなったり、静電気などわずかなショックで全データが消えてしまうリスクがある。パソコンのハードディスクに取り込んでからでも、ハード、ソフトの不都合、人為的ミスでのデータ消失のリスクは常に高いと考えるべきである。

CD-RやDVD等へのバックアップは当然するべきであるが、ドライブやディスクの品質などによっては、ほんの数ヶ月で読めなくなる場合もある。そのため、重要なデータは半年おきくらいにバックアップを取り直すことが場合によっては必要になる。物理的に別なハードディスクにバックアップを取るのはお勧めできる方法の一つではあるが、ハードディスクも寿命がある消耗品であることも忘れてはならない。“取り外して保存しておけば大丈夫”と思っていても、長期間保存してあとに、いざ必要になって繋いでみても故障していて読みだせないようなケースもある。

もし、個人で万全に近いバックアップをするとしたら、1つ目に稼働中の物理的に別なハードディスク、2つ目として稼働させずに保存する物理的なハートディスク、3つ目としてCD-RまたはDVD-Rなどのメディア、4つ目としては外部のネットワーク上のストレージサーバーなどにバックアップするのが良い。

大げさに聞こえるかもしれないが、バックアップしたはずにも関わらず、海外撮影の貴重な写真データを不可抗力で損失させてしまった経験のある人間としての意見である。システム運用の考え方から言っても、データを1つの厳重な場所に保存しておくよりも、多少信頼性が低かったとしても複数箇所にバックアップを取っておくことのほうが、そのデータが失われるリスクは格段に低くなる。