36枚撮影した場合、良いカットとして残すのはせいぜい3~5カットくらいになるのが一般的だと思う。ポジフィルムの場合は露出がシビアなので、1シーンにつき露出の前後を撮って3カット程度。ピントの前後を撮ったり、多少アングルを変えたりした場合を考えて、1本のフィルムでせいぜい4~6シーンくらい撮れれば平均的である。もっとも、すべてのシーンで予備を撮る必要がない場合も多いが、現場では良いと思ったが写真にするとダメなカットや、人物撮影であれば“捨てシャッター”の場合もあるので、36枚撮りフィルムでも、OKカットはその程度なのである
商業雑誌の表紙の撮影などでは、500カット撮影したとしても最終的に使われるのは最良の1カットだけである。残りの499枚は使われず、世に出ることなく消える。一流や一流に近いプロであっても、そういう割合なのである。入門者であればもっと割合が低くなってしまうかもしれない。特に写真を勉強し始めたころは、自分の撮った写真が実際以上に良く見えてしまう傾向があるため、この“捨てる”という選択は難しいかもしれないが、しかし、一歩でも先に進むためには、撮影した写真を捨てるという作業は避けて通れない。