[第1章-7] ISO感度とは

ここまでシャッター速度と絞りについて学んできたが、感光材料自体の感光特性を表すのがISO(イソ、アイエスオー)感度だ。現在売られている一般的なフィルムは1段ごとに、ISO100、ISO200、ISO400、ISO800などで、デジタルカメラでもセンサーの感度をそれ相当に設定できるようになっている。数字が大きいほど『感度が高い』と表現し、感度が高い場合の方が同じシャッター速度や絞りであっても、より明るく写る。ISO100とISO200の間には1段分の差がある。シャッター速度や絞りと同じ考え方である。

ISO1600やそれ以上のフィルムも存在するが、一般的にはISO感度は低いほど繊細で滑らかな撮影結果が得られる。ポジフィルムではISO100、ネガフィルムではISO400などを選択するのが商品ラインナップ的にも一般的だ。ポジフィルムやモノクロフィルムでは現像時にフィルム設計上のISO感度に対して、増感や減感をすることもできる。

デジタルカメラでは撮影ごとにISO感度を変更することができるが、基本的には感度は上げれば上げるほどノイズが目立つようになる。しかし、2015年現在のデジタル一眼レフカメラであれば、ISO400もしくは800くらいまでは目立った画質低下はない。一般的な撮影では十分とも言えるだろう。それでも、手振れしない程度の十分なシャッター速度と表現意図に適したF値が確保できるのならば、ISO感度はできるだけ低い値を選択するのが画質的に有利なことは言うまでもない。

なお、ビデオカメラではISOに相当するものはゲインというが、デジカメのISOはフィルム時代と同じく絶対値であるのに対して、ゲインは相対値である。