[第1章-5] シャッター速度と絞りを組み合わせる

一般的に、カメラは人間の目ほどは優秀にできていない。人間の目は暗い場所では瞳孔を開いて明るく見ようとするし、脳での補完も手伝って、地球上のほとんどの場所で『適正な明るさ』で物を見ることができる。

カメラを使い『適正な明るさ』の写真を撮るには、シャッター速度と絞りを適正に調節しなければならない。フィルム時代初期のカメラやマニュアル式カメラでは、撮影者が経験や知識によって予測し、それらを自己決定して撮影していたが、現在のカメラでは被写体の明るさを測定して、自動的に最適と思われるシャッター速度と絞りを導き出す機能が内臓されている。

測定方法については、カメラが商業製品として広く普及させるための重要課題として、いかに人間の目に近づけることができるか、カメラメーカー各社が競って開発してきた。その結果、様々な測定方式が生まれ、画面の中央部分を重視して測定する方法や、画面内を何十箇所というブロックに分割した上で、さらに色や奥行きまでを考慮して測定するようなハイテク方式も開発された。