絞りの調節は明るさの調節だけでなく、ピントの合う範囲(被写界深度)を調節するという意味合いもある。旅行先で記念写真を取るような場合、人物と背景の景色の両方にピントを合わせるには、距離関係などにもよるが、絞りをF11からF22くらいまで絞り込む必要がある。
人間の目で例えれば、近視の人が遠くの文字を読むときに目を細めて読もうといるのに似ている。絞りを絞り込むことによって、手前から奥までピントを合わせることができるのである。反対に、絞りを開放付近にすることによって、ピントの合う範囲を狭めることができる。
女性のグラビア写真などで女性にだけピントが合っていて、背景がボケているような写真は多くの場合、開放付近で撮られている。被写界深度を理解することは、写真作品の表現において非常に重要である。