写真の仕組みを知るための1つ目の重要なキーワードがシャッター速度である。シャッター速度とは感光材料に光が当たる時間を表す。感光材料はフィルムカメラであればフィルム、デジカメであればセンサーが該当する。カメラ機種によってシャッターの機械的構造は異なる。
一般的な一眼レフカメラでは、レンズと感光材料の間に開閉可能な幕のようなものがあり、普段は閉じており光が感光材料に届くことはないが、撮影の瞬間だけ幕が開き、感光材料を露光する。この幕が開いている時間の長さことをシャッター速度呼ぶ。英語ではSV(Shutter Value)やTV(Time Value)などと表記する。
わかりやすい例でいえば、感光材料に光を10秒間当てた場合と、20秒間当てた場合では、20秒間当てた方が2倍の明るさで写真が写る。最も、現代では感光材料の発達で、シャッター速度を10秒や20秒に設定する場合は、夜景撮影など特殊なケースに限られる。現実には1/500秒や1/250秒など人間の感覚からすると非常に早い速度がよく使われる。この場合でも1/250秒の方が2倍明るく写る。
写真用語では、この2倍や半分になる変化を1段という単位で表現する。1段の半分の変化を半段や1/2段、1段の1/3の変化は1/3段といい、プロの撮影現場などでも「半段明るくして!」などとよく使われる表現である。
プロ用の一眼レフカメラでは、シャッター速度は1/3段ごとに1/8000秒?30秒くらいの調節ができるようになっている機種が多く、アマチュア用でも同じくらい幅広い調整ができる機種もある。大まかに言えば、シャッター速度の調節単位が細かく、調整幅が広いということは、それだけ明るい場面でも暗い場面でも柔軟に対応できるカメラということを意味する。
シャッター速度は写真の明るさに影響するだけでなく、写真の絵作りにも影響する。例えば、動いているものを長いシャッター速度で撮った場合はその動きが記録され、短い場合は止まっているかのように写る。
手持ち撮影の場合、手振れ補正機能の有無などにもよるが、レンズの焦点距離の数字以下(100mmのレンズなら1/100より遅い場合ということ)のシャッター速度で撮影すると手振れが発生する可能性がとても高くなる。その場合は三脚の使用を考えるか、下記記載の絞りやISO感度の判断ミスの可能性があるので考え直した方が良い。